地球温暖化 と 酒造り
秋祭りの頃は、すっかり涼しくなってくるのですが、今年は暑さが残り、まだまだ"残暑"といった感じすらあります。
どうやら昨年のような少雪で温暖な冬が、今後は異常な事で無くなるかもしれない ...
それというのも、『急激に海氷が減少、北極海の「北西航路』が開通』によれば、北極海の海氷面積が、過去10年分をここ1年で減少させている様だからです。
『海氷面積は、過去10年の間で、年間約10万平方キロのペースで減少していたから、わずか1年で100万平方キロも減少したことになる。これは非常に極端なペースだ。』(デンマーク国立宇宙センターのLeif Toudal Pedersen准教授の発言を引用した部分)
これによると、信じられないことに、現在の北極海の海氷面積が300万平方キロメートル前後とのことですので、3年後には消滅する減少量のようです。
ところで、長野県では、過去には冷害に悩まされ、『保温折衷苗代』(ほおんせっちゅうなわしろ)の開発や、早くから優良な酒米の開発を進め、『高嶺錦(たかねにしき)』や『美山錦(みやまにしき)』、『しらかば錦』などの寒さにも強い品種などを育種してきました。
その長野県でも気象条件の良いところでは、『山田錦』(主産地 兵庫県)などの品種を栽培する試みが行われているようです。(専務取締役杜氏の純米酒ブログ 参照)
数年前に、"長野県を代表する果物が、リンゴからミカンに ... "といった事が、地元テレビ番組の中で紹介され、大げさすぎると感じたのですが、現実味が出てきてしまったようです。
酒米の栽培からすると都合の良い点もあるのですが、酒造りにとっては問題が出てきます。
長野県をはじめとした冬季の寒冷な気候は、低温発酵させる酒造りにとって必要だったのですが、温暖化によってその前提条件が変化してきています。
『平均気温が1度上昇』というニュースは、人間にとってはさほど影響が無いように感じますが、酒造りにとって発酵温度がそのような状況になることは、考えられません。
醸造に関係する私たちは、もっと地球温暖化に敏感になる必要があるようです。
追伸 以前書いた『日本酒と地球温暖化』もご覧頂ければ幸いです。
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